法務省の人権擁護機関である法務局の取り組みについて紹介します。
9月30日から10月4日までの間、全国「子どもの人権110番」強化週間を実施することになりました。
この強化週間は例年6月に行っていて、今年も6月24日から30日の間、実施しましたが、先の通常国会で成立したいじめ防止対策推進法が9月28日から施行されるのを契機に子どもの人権問題に関する取り組みを強化するために追加的に実施をするものです。
「子どもの人権110番」は、普段、午前8時30分から午後5時15分まで相談電話を受け付けていますが、強化週間中は「子どもの人権110番」の広報を強化するとともに、時間を午後7時まで延長し相談を受け付けます。相談には人権問題に詳しい法務局の職員や町の相談パートナーである人権擁護委員が対応します。
また、その他の取り組みとして「子どもの人権SOSミニレター」を全国の小中学校に配り、児童・生徒からの手紙による相談に対して人権擁護委員が一通、一通返事を書いて相談に応じています。
これらを通じて早期にいじめの存在をキャッチしていじめられている子どもの救済につなげています。
同時にインターネット上の人権侵害情報によって被害を受けた人にその削除の方法を教え、あるいはプロバイダー等に対して情報の削除の要請をするという取り組みを行っています。28日から施行されるいじめ防止対策推進法にもインターネットを通じていじめが行われた場合、児童・生徒やその保護者が情報の削除等について法務局の協力を求めることができる旨が定められています。
いじめに悩んでいる方々におかれては、上記のような法務局の取り組みについて理解をしてもらい、積極的に利用して欲しいと思っています。
法務省は今後とも国民の人権擁護機関に対する期待に応えて、人権尊重社会の実現に向けて一層積極的に取り組んでいきたいと思っています。国民の皆様も、例えばインターネットで人権侵害と思しきことを受けた時にどこに、どう相談すればいいのか、すぐには思い浮かばないのではないでしょうか。法務省は人権擁護のために様々な取り組みをしていることを知っていただければと思っています。
※子どもの人権110番とは(法務省HPより) 「いじめ」や体罰,不登校や親による虐待といった,子どもをめぐる人権問題は周囲の目につきにくいところで発生していることが多く,また被害者である子ども自身も,その被害を外部に訴えるだけの力が未完成であったり,身近に適切に相談できる大人がいなかったりする場合が少なくありません。「子どもの人権110番」は,このような子どもの発する信号をいち早くキャッチし,その解決に導くための相談を受け付ける専用相談電話であり,子どもだけでなく,大人もご利用可能です。電話は,最寄りの法務局・地方法務局につながり,相談は,法務局職員又は人権擁護委員がお受けします。相談は無料,秘密は厳守します。
フリーダイヤル 0120−007−110
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