谷垣禎一(さだかず)公式サイト:tanigaki sadakazu:自由民主党衆議院議員
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2013年7月
2013年7月26日
ハンセン病と人権侵害
 

一昨日、ハンセン病療養施設である国立療養所多磨全生園の納骨堂にお参りして、亡くなられてからも故郷に戻ることのできない方々の無念に思いを致して、心よりご冥福をお祈りさせていただきました。

次に、2007年にリニューアルオープンした国立ハンセン病資料館を訪問し、ハンセン病の回復者である平沢保治さんに館内を案内していただき、体験者としての様々なお話も伺い、ハンセン病問題に対する理解を深めることができました。

また、法務省、厚労省、東村山市などが主催して「ハンセン病に関する親と子のシンポジウム」を開催したところ、480人の方の参加をいただきまして、ハンセン病に対する理解を深め、正確な知識、正しい知識を普及する上で非常に意味があったと思います。(※下記リンク先参照)

多くの方からお話を伺った中で、昔からハンセン病の原因については遺伝であるとか様々な説が唱えられていたわけですが、明治の初めになってハンセン病の原因が突き止められた。らい菌による伝染病であると分かったのですが、当時は恐ろしい伝染病と信じられていたので、以前よりも差別、今の言葉で言えば人権侵害ということになると思いますが、そのような度合いが非常に深まったということを聞いて、大変ショックを受け、なるほどそういうことか、と思いました。(ちなみに現在では、らい菌について非常に伝染力が弱いと解明されています)

なぜこのようなことをここで記すかというと、やはり正確な知識を身につけ、その正確な知識をどのように生かしていくか。「怖い病気だ」って言うと、その怖い病気にどう打ち勝って、乗り越えていくには単に知ったというだけでは済まないところがあるのです。だから、そのようなことを含めて、曖昧な理解ではない正しい知識、正確な理解というものがなければなりません。これはハンセン病だけに留まらず、人権侵害にどう対応していくかというのは法務省の仕事でありますが、人権侵害一般に共通する問題の本質というものがそのようなところにあるという気がしました。

ハンセン病に関する親と子のシンポジウムは今回「親と子の」ということで、子どもたちに正しい、そして的確なハンセン病に対する知識を身につけてもらうことが一つの目的であったわけですが、子どもの時にハンセン病に対する正確で、的確な情報を身につけるということは非常に大きな力になると思います。私の個人的な体験ですが、小学生だった昭和20年代、たまたま夏休みに学校で映画会があり、覚せい剤に対するキャンペーン映画を見ました。当時はヒロポンなど覚せい剤が蔓延した時代で、もちろん子どもなので覚せい剤についてよく分かっていたわけではないのですが、その映画を見た後に「覚せい剤は絶対やっちゃいけない」と、子ども心にいわば刷り込まれたわけです。それは今に至るまで私の気持ちの中にあって、やはり子どもの時にしっかりと情報を受け止めていくのが必要だと思いました。

 
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2013年7月23日
参議院選挙を終えて
 

7月21日に行われました参議院選挙で自民党は、多くの皆様からのご支援・ご尽力で勝利することができました。心より御礼申し上げます。

この結果、自民党・公明党で参議院の過半数の議席を得ることになり、ようやく国会における衆参のねじれが解消されることになりました。

私が自民党総裁であった時、海外の方などから様々な質問を受けましたが、、その問い掛けの中に、日本の政治は安定したものになり得るのかどうか。どうしたら安定した政治が作れるのか、という質問が多かった気がします。

民主党政権は、毎年総理大臣が代わりましたし、政策の善し悪しもさることながら、政権の運営もあんまり上手でなかったので、相当不安定でした。しかし、それは民主党政権だけではなく、自民党も前回政権にいた末期は、毎年総理大臣を代えなければならないような状況でしたので、安定した政治がどうしたら作れるのか、というのは日本の政治の一つの重要問題として、この間ずっと存在したのではないかと思います。もちろんねじれだけが安定しない政治の原因の全てだとは思いませんが、一つの条件であったことは間違いないだろうと思います。そのような意味で、ねじれが解消でき、安定した政治の一つの基礎を作ることができたということは誠にありがたいことですし、これはもちろん、どの政治勢力がそれを達成するかというのはお互い競争する政治勢力の中の力比べ、力量比べというところがあったと思いますが、自公政権でそれを成し遂げ得たことは本当に嬉しいことだと思います。

ただ、ねじれが解消し、安定した政治のための条件が一つ満たされたわけですから、今後、本当に安定した政治ができていくかどうか問われると思います。震災からの復興対策、あるいはアベノミクスのこれからの進展、外交関係等々、問題は山積しています。全てを一遍に解決するということは、言うべくしてなかなか簡単ではありませんので、優先順位をしっかりとつけ、タイムスケジュールを立て、それを管理していくという問題処理の体制を確立していく。それができるかどうかがこれからの極めて大事なテーマになっていくのではないかと思います。

 
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2013年7月8日
参議院選挙の街頭演説
 

先週から参議院選挙が始まりました。自由民主党の主張や私の思いを皆さんにお伝えし、自民党の参議院議員候補者にご支援を賜るべく、全国各地を遊説しています。今日の谷垣日記はその演説の一部を掲載させていただきます。



今回の参議院選挙の争点は一体何か。各党の党首のお訴えやマスコミを見ますと、アベノミクスがちゃんとうまくいくかどうか。国民のためにアベノミクスが役立つかどうかが争点だと言う方もいらっしゃる。また、憲法改正が争点だと言う方もいらっしゃる。憲法が制定されて60数年経って、もう一回見直すべきところがあるんじゃないかというのも一つの争点であることは、私は間違いないと思います。

だけど、私は、本当のところ争点はそれじゃないんじゃないかと思うんです。

実は、私、総裁の時に、野党である私のところに海外からお客さんがたくさん見えました。「谷垣、自民党は一体、どうやってもう一回政権に戻ろうとしているんだ」と、いろんな海外の政治家から問い掛けがありました。

しかし、その時、私が強く感じたことは、「昔に比べると、ちょっと日本は海外から軽く見られるようになってきているんじゃないか」と、野党だったからひがんだのかもしれませが、このことを私は非常に気にしておりました。何でそういうことが起こったんだろうか。もう一回、日本を世界の中で存在感がある国にしていくにはどうしたらいいのだろうか。私は野党の間にそのことを一生懸命考えました。そして、原因が分かりました。

原因は小泉総理が5年半総理をおやりになって、お退きになった後、6年間、毎年毎年、総理大臣が一人ずつ代わりました。これは民主党政権の3年3カ月もそうでした。だけど、民主党だけの責任にはできません。自民党が政権をとっている間の最後の3年間は毎年毎年、総理大臣が代わったんです。

そして、ちょっと民主党の悪口を言うと、私の前の法務大臣、3年3カ月の民主党政権の間に何人代わったとお思いですか。9人代わったんですよ。3年3カ月の間の大臣が9人も代わったら、法務行政は安定しません。

実は、今度の選挙の争点は、どうやったら政治を安定させられるかどうかが争点ではないかと、私は思っているんです。皆さんは日本の政治に変革を求めたいという方がたくさんいらっしゃる。確かに改革はしなければなりません。しかし、それと同時に政治が安定して、生活が安定して欲しいということを皆さんは求めておられるに違いない。これはなかなか難しいんです。改革して、しかも安定せよ、というのはこんな難しいことはない。しかし、この国民の切実な問いに私たちは応えなければなりません。

じゃ、何で自民党の末期も、民主党政権の3年3カ月も1年に1回総理大臣をとっかえひっかえしなきゃならないのか。ならなかったのか。いろんなことがあります。だけど、突き詰めて言えば、それは衆議院と参議院がねじれる状態がずっと続いていたからです。

要するに衆議院選挙はだいたい3年に1回あります。3年に1回あるけれども、郵政選挙の時は自民党が勝った。次の民主党が政権を取った時は民主党が大きく勝った。去年の暮れの選挙では我々がまた大きく勝った。衆議院選挙はこのように振り子のように大きく振れています。そして、参議院の方も、3年に1回あって、要するに3年に2回ある国政選挙でいつも議席の数がぶれるんです。これが、私は総理大臣がしょっちゅう代わらなければならなかったことの根底にあると思います。

昔は同じ衆議院と参議院があったけど、こんなに不安定ではなかった。そのことに我々は大いに反省をしなきゃなりません。去年の暮れの選挙に勝って、都議選に勝って、この参議院選挙、自民党は安定しているという報道もある。そうじゃありません。私たちは安定した政治を作るために脇を締めて、そして腰を落として、皆さんの声によく耳を傾けながら、政治を進めていかなければなりません。

本当は、こういうねじれを解消して、安定した政治をするのを民主党がやってくれれば、民主党がやってもよかったんです。だけど、民主党はできなかった。今、東京の民主党の候補者を一人に絞ろうとしても、結局絞りきれないで、一人は無所属かもしれませんが、民主党の菅元総理はその無所属のところを応援に行ったりしている。これじゃ、安定した政治が作れるはずがない。そして、小沢元代表の乱暴な政治の結果によって、民主党も四分五裂して、野党で安定した体制を作れるところはどこもなくなっているんです。安定した政治を作れるかどうかの最大の責任は与党になった自民党に今来ているんです。

私は一つ申し上げたい。皆さんにご報告したいと思っているんです。6年前、私たちは安定した政治を作ることができなかった。そして民主党にはそれができないこともはっきりしている。自民党が安定した政治を作って行かなきゃなりません。それで、今、安定した政治を作るチャンスが生まれました。何か。それは安倍総理です。6年前、参議院選挙に負けて、体も壊して、退陣された時の安倍総理と、今の安倍総理は見違えるほど違います。安倍総理は恐らくこの6年間にいろいろお考えになったんでしょう。そして、人の声にもよく耳を傾けられたんだと思います。どうしたら、力強い日本を発信し、力強い日本の道筋を作っていくことができるか。一生懸命考えてこられたと思います。その結果、滑り出しは上々です。もう何とかしなきゃと思っている国民の気持ちに応え、皆さんも、「これだったら、何とかいけるんじゃないか」という気持ちが持てるように人の気持ちを安倍総理は変えました。私は、こういうことを言うと安倍総理に叱られるような気がします。「小学生じゃあるまいし、しばらく見ない間に成長したなんて、やめてくれ」って安倍総理は言うかもしれません。しかし、今、安倍総理を支える一閣僚として、6年前の安倍総理とは大きく違うことを皆さんにご報告できることを私は本当に嬉しく思っているんです。

そして、今、海外から来る外国の政治家も、「谷垣、日本は元気なったじゃないか。アベノミクスはどこまで行けるんだ」というような質問をされてくるようになった。だいぶ日本の重みというものが海外にも再び理解されるようになったんです。

もちろん大事なのはこれからです。秋になると具体的にさばかなければならないことがたくさん出てきます。もう、私は多くを申しません。

しかし、そのためには何としても参議院選挙で勝たせていただいて、この6年間の不安定の原因であったねじれを解消させていただきたい。そのために我が党の選挙区候補にも、そして比例代表候補にも、大きな、大きなお力添えを皆さんに是非是非賜りたいと思って、私はここに立たせていただきました。どうぞ、どうぞ、皆さんのお力で自由民主党に安定した政治を作らせて下さい。

心からお願いを申し上げまして、私のお訴えと致します。暑い中、ありがとうございました。

 
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