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2013年6月
2013年6月26日
東京都議会議員選挙とその後
 

東京都議会議員選挙は自民党の公認候補が全員当選という、でき過ぎの結果でした。このようないい結果が得られたことは大変嬉しく、それぞれの立場で頑張った結果でもあると思います。また、自民党・安倍政権に対する期待も相応に高まっていることは間違いないだろうと思います。

しかし、すぐそのように言ってしまっていいのかというと、今の自民党の政策に対して必ずしも賛成の人ばかりではないでしょう。今回の都議選で自民党が大勝できたのは、自民党に代わって対抗する受け皿ができあがっていないというのが背景にあるのではないかと私は思っています。もし自民党に対抗するものをしっかりと打ち出しているところがあったら、負けるとは思いませんが、これ程まで勝てたとは私は思えません。

自民党に対抗する受け皿がはっきりしていない理由は明確です。民主党は民主党に対する期待があれだけある中で瓦解しました。要するに一本になってまとまるだけのアイデンティティをどこも作り得ていなく、バラバラになってしまったということで求心力を欠いていたからだと思います。

それ故に、何度も指摘していますが、自民党が参議院選挙の勝利を目指して最も頑張らなければならないことは、一致結束して参議院選挙を戦い抜くことだと私は思います。そして、参議院選挙に勝って、安定した政治を作っていく。秋には様々な問題が出てくるということも繰り返し述べているのですが、安定した体制を作ったとしても、その裁きがやさしいかというと決してそうではありません。参議院選挙の結果を踏まえて、それらの問題を的確に乗り越えていく体制をまた新しく作ることができるかどうかという問題は当然その時に出てきますが、当面は何よりも安定した政治の基礎を作るために自民党は結束して頑張らなければならないということだろうと思います。

 
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2013年6月21日
有隣会
 

昨年、自民党総裁を退任した後、国家国民のために役立ちたいという思いから仲間とともに立ち上げた勉強会、「有隣会」のお披露目の会を開催しました。大変多くの方にご参加をいただき、有隣会を立ち上げた思いをさらに強くすることができました。 この会での私の挨拶を本日の谷垣日記とします。


有隣会の顧問、谷垣禎一でございます。

まず、何よりも有隣会の最初の大きな集い、大勢の方にお出でをいただきまして、本当に心強い思いでございます。心から皆様に感謝を申し上げたいと存じます。

それと同時に、私、3年間、野党自民党の総裁を務めさせていただきました。今から考えますといろいろ苦しいこともたくさんございましたが、昨年の12月の総選挙、皆様のお陰で自民党はあちこちで勝たせていただきました。

有望な新人もたくさん皆さんのお力で当選を飾らせていただきました。また、3年10カ月前の総選挙で、残念ながら敗れて臥薪嘗胆の日々を送っていた我々の同志にも皆様方から大きなお力をいただいて、国会に彼らが戻ってきました。

今、そういった若い方々が水を得た魚の如く、安倍政権の下で仕事をしている姿を見ますと、私、ホッとするのは早いと自分に言い聞かせつつ、正直言って「ああ、よかったなあ」と思っております。もし、昨年の総選挙で負けるようなことがあったら、「谷垣が総裁なんかやっていたからこうだったんだ」、と言われるのは必定でございますから、このように政権に戻ることができたということで、皆様方に本当にお世話になりました。このことを心から、心から御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。


ただ、自民党を勝たせていただきましたけれども、私はまだまだ自民党がそっくり返れる時ではないと思っております。脇を締めていかなければいけません。幸いに今、安倍総理、一生懸命やっていただきまして、かなり気分は変わってきたと思います。

しかし、この気分が本当に実際の経済やいろんなもので裏打ちをされるかというと、まだそこまでいっていないと私は思います。また、秋には処理をしなければならない問題が目白押しでやってくると思います。その時に、「なるほど自民党と公明党が連立して、政権に戻って、政治が安定してきたなあ」と皆様に思っていただけるようなことをしなければならないと思っております。

そのためには今、行われている都議会議員選挙に勝ち、そして参議院議員選挙に勝って、ねじれを解消して、懸案を処理していかなければならないと存じます。

経済に関しましては、もう今、バーナンキ・アメリカ連邦準備制度理事会議長が何かおっしゃるといろんなふうに動きますから、内閣の中で何人も経済情勢、金融情勢、為替の水準をしゃべる人間がいてはいけないと思います。何とか、安定した、しっかりしたものに持っていくように我々はまだ脇を締めて進まなければなりません。


もう一つ、中国や韓国との関係もなかなか難しゅうございます。すぐに全部がうまく解決できるとは、私は思っておりません。いろんな問題があって簡単ではないけれども、日本の国益はしっかり守っていかなければならないけれども、長い目で見て、中国や韓国との関係は大事にしていかなければならないと思う人間が集まっているのが有隣会でございます。


このような考えを基にいたしまして、一番大事なことは、民主党はまとまれずに相当四分五裂になりましたが、自民党は安倍総理を中心に、一致結束して安定した政治を作る。そのために有隣会も頑張るぞ、ということではないかと私は思います。

どうぞ、私たちをまたお励ましいただき、そして、お目だるいことがありましたら、ご叱声をいただきますように心からお願いを申し上げまして、お礼のご挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。

 
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2013年6月10日
美祢社会復帰促進センター
 

昨日に引き続き、地方視察をし、山口県の美祢社会復帰促進センターに行きました。

この施設は、いわゆるPFI(民間資金活用による社会資本整備)で作った初めての刑務所です。刑罰権などの権力行使の中心たる部分は当然国が担わなければいけないのですが、いろいろな面で民間の力も借りて、施設の運営がなされています。

例えば、受刑者であるセンター生を矯正していくプログラムと並行して、民間の方々がコンピューターのソフトウェアを作る講義をしています。ソフトウェアをどう作るのか私もよく分かりませんが、センター生はコミュニケーションを図りながら新しいソフトウェアを開発する。そして、そのような教育を請け負っている民間企業は、センターで訓練を終えた者を雇用する、というような取り組みをしています。あるいは女性のセンター生がパンを焼いているというような、従来の刑務所にない、様々な新しい取り組みがなされていました。

また、今国会には地域貢献活動等を重視するという法律を出していますが、例えば、売れなくて廃品になったような子ども服等を回収し、補修して、それを海外の途上国に持っていくようなプロジェクトがあります。前科・前歴が付いて、社会の有用でない人間になってしまったのではないかというような挫折感を持っている方が、特にこのセンター生はまだ犯罪度が進んでない受刑者が多いので、そのような貢献に自分も関与できるというのは社会復帰に向けて非常に良い反応があるそうです。

さらに、以前のこの日記でも触れた職親プログラムも美祢を中心に行っています。

新しい取り組みとしてもう一つ挙げたいのは、このセンターの敷地の中に保育所があり、そこがまた地域の避難施設として指定されているというように、地域の理解が大変深いところだということも改めて感じました。

学ぶところが多い、充実した二日間の視察になりました。

 
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2013年6月9日
地域で支える再犯防止と社会復帰支援
 

熊本県菊池市の協力雇用主、ファームきくちを視察しました。

また、「再チャレンジを支える街づくり―再犯防止と社会復帰支援」をテーマに、刑務所出所者等の再犯防止のための取り組みにあたっている地域の方々と車座ふるさとトークを行いました。

ファームきくちの視察では、協力雇用主の原田秋彦さんから、「農業に前歴は関係ない。本気で就農する意欲のある者を後継者として育てたい一心でここまでやってきた」と、とても気迫と力、情熱に満ちたお話を伺い、私も感動しました。

農業によって、土に親しみ、そこで作物ができてくるということに達成感を得ることもあるでしょう。さらに、そのような達成感を得ることによって前歴がある方の中には人とのコミュニケーションがうまく取れるようになって、いろいろな道が開けてくるなど、農業による更生支援の可能性はいろいろあると思います。

ファームきくちは農業で積極的に雇用しておられる最大のところであり、大変なご苦労をされて現在があるわけですが、このような取り組みが全国にもう少し広がると嬉しいと思っています。

車座ふるさとトークに参加された方々からは、「障害や高齢に前歴が加わって、三重苦となった刑務所出所者等の再犯防止や社会復帰支援には寄り添い型の支援が欠かせない」「犯罪や非行は後も大事だが、未然に防ぐことが大事。そのためには地域社会の中で挨拶をするとか、親に対するサポート活動。そのような地域ぐるみの草の根活動が必要だ」という、もっともなご意見がありました。また、「車座ふるさとトークのような集まりを各地域で積極的に行って、再犯防止や社会復帰支援ということについて、情報を共有して、地域の方々の理解をさらに深めることが大事だ」というようなご意見等、生の声を数多く伺うことができ、非常に多くの収穫がありました。

犯罪や非行をした人の再犯防止や社会復帰支援には地域の理解と協力が不可欠だと改めて感じました。今後とも、地道な努力を積み重ねられている保護司、あるいは協力雇用主、更生保護ボランティアの方々の思いやご尽力を大切にしながら、地域の方々の視点に立った社会復帰支援施策を押し進めていく。また、その強化も図らなければならないとつくづく感じました。

 
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