新年明けましておめでとうございます。
昨年の総選挙では皆様のお陰で政権を取り戻すことができました。もし選挙に負けて政権を取り戻すことができなかったら、「三年間野党総裁として何をやっていたのか」ということになるところでしたので、本当にホッとしているというのが正直な気持ちです。
ただ、得票の分析をしてみると、自民党の比例代表の票は決して芳しいものではありませんでした。民主党が自分でこけて負けたという面が非常に大きな選挙だったと思います。そのようなことから考えると、我々は脇を固めて、すり足で、「自民党が政権を取ったら政治が安定してきたな」と国民に納得していただくようなことをやらなければいけません。それがどれだけできるかというところにかかっていると思います。
それから、全国各地で本当に頑張っていただきまして、前回は自民党の衆議院議員が一人もいなかった県でも、今回は比例復活も含めると全員当選できたところがたくさんあります。このようなことを見ていますと、オセロゲームみたいな選挙制度だな、と思わずにはいられません。次の選挙でもしっかりと勝つために今のうちから心してやっていかなければいけないと思っています。
経済対策、予算に向けていろんな作業が始まっています。法務省の予算を取ることを一生懸命やらなければいけないわけですが、法務省のみならず様々な分野で大いに成果を挙げていきたいと思っています。
私の前任者の法務大臣は、民主党政権下の三年三カ月の間に九人いました。一番最初は千葉景子さんで一年勤められました。その後江田五月さんが環境大臣と兼務されながら八ヶ月やられました。ですから、この二人を除くとものすごいスピードで大臣が代わったわけです。これでは政治は安定しないなあとつくづく、改めて思いました。何も私自身が長い間居座ると言っているわけではないのですが、ある程度安定してきたなというところまでは頑張らないといけないと思っています。
繰り返しになりますが、勝って奢ることなく、すり足で、成果を挙げることに徹しなければいけないと思います。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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