税と社会保障と一体改革関連法案は衆議院を通過して、これから参議院でどうしていくかということになります。我々は公明党、民主党と結んだ三党合意に基づいて審議を促進していくのが基本的な立場です。
ただ、衆議院の採決で民主党は非常に多くの造反者を出しました。本来、造反した議員をいかに処分するかは民主党自体の問題であり、自民党はその限りにおいて関知するものではありません。しかし、問題は、今回の採決の対象は自民党の案が基本になった三党合意案です。それに対して大勢の民主党の議員が造反をしたということです。そうなると三党合意の基礎自体が相当大きく崩れているという認識を私どもは持っています。与党がそのような認識を持っているのかどうか。参議院で審議を進めた時に、参議院でも同じような問題が起これば座視できるわけがありません。現に小沢元代表の集会に相当多くの民主党の参議院議員が集まっているとの報道もあります。
したがって、造反者に処分を求めるのは決して民主党の自立した秩序に私どもが手を突っ込むというわけではありません。民主党として三党合意の基礎を堅持していくつもりがあるのかどうかという問題です。
一方、三党合意を如何にして守っていくかという政策面の話と同時に、今後の処分の仕方にも関連しますが、民主党の政権担当能力の基盤が非常に脆弱になっていることは否定し難く、国民に信を問う必要性はますます強まっていると私は考えています。
自民党は民主党と連立与党を組んでいるわけではありません。政権の問題点を追及することは野党の責務であることを付言しておきたいと考えます。
繰り返しになりますが、自公民で三党合意を結んだ。これは「決められない政治」と言われることから、私ども野党も責任をもって脱却していくということです。与党はその基盤をしっかりと再整備する気があるのかどうか。このことを問わなければならないと私は考えています。
自民党では、党本部に設置しているオープンカフェスタジオ「カフェスタ」からインターネットを通じてライブで我々の政策や想いをお届けしています。
28日は、そのカフェスタの開局1周年を記念して、「12時間ぶっ続け、まるナマ自民党」と題し、党所属の国会議員やいろいろなゲストによるトーク、またシャドウ・キャビネット等の生中継をしています。私自身も総裁室からの中継ということで出演する予定で、どのような反応が返ってくるか、怖いような、楽しみのような気持ちです。
(※この番組はすでに終了しましたが、オンデマンドで再放送を予定しています)
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