通常国会の70日会期延長が決まりました。復旧復興を目指して国会で審議することは沢山ありますから、われわれは会期延長そのものに反対というわけではありません。みなさん御承知のように、どう会期延長するか、最初は120日といってそれから50日、そして70日。何をしたくてこうやっておられるのかわかりません。その間、自公民で、民主党の提案もあって50日で行こうと大体まとまったこともあります。われわれはそれならばいいじゃないかということでやっていましたが、結局民主党の中で話しがまとめられないということが結論です。
今日もわが党の反対討論にもありましたが、50日だと8月のお盆前に国会の会期を閉じるので、そこで民主党で菅さんをどうするかという問題をしっかりとやれば、8月の末から9月の初めに復興に関して一番大事な3次補正を提出できる。8月いっぱいまで会期ですと、そこから民主党が新体制を作ると、結局のところ3次補正が先延ばしになってしまいます。あらゆる意味で不合理な日程です。しかもこの背景に、菅さんの延命、保身が見え隠れする。それは断固許してはいけないということです。
我々は、菅さんのもとでは復旧、復興、日本の立て直しはできないとの確信をますます強めています。結局、菅さんは政権の中での掌握力がなく、国会運営に関して与党の中を掌握できていない姿が国民の前に明らかになりました。菅さんがこのまま残ったら、復旧、復興はますます停滞するとみているので、菅さんに一刻も早く退陣せよという考え方自体に、少しも変化はありません。
私どもは、国会で震災の復旧、復興に全力をあげて協力してきました。むしろ起こっていることは、その国会で決まった予算、法律の執行が極めて遅れているのではないか。立法府に対して、行政府がこの問題の処理のためにピシピシと予算や法案を出さなければならないのに、それがあまりにも遅れているのではないか。復旧、復興に対するスピード感が欠如している。こういうことが被災地から怨嗟の声が起きる原因になっています。国会は、行政府からこのような問題が出てきたときには、協力しながら対応していると考えています。
私事で恐縮ですが、先日の妻の他界に際しては、全国の多くの皆さんからあたたかい弔意をお寄せいただき、心から御礼申し上げます。亡くしますと女房が如何に大切だったかよくわかります。皆さんもくれぐれもご家族の方を大切になさってください。これからも気合を入れて全力で頑張ります。
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