谷垣禎一(さだかず)公式サイト:tanigaki sadakazu:自由民主党衆議院議員
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2009年6月
2009年6月25日
 

このごろはウイークデイにもかかわらず、ときに京都へ帰ったり、あるいは同志のかたがたの地元に行ったりしています。昨日は京都へ帰っていました。そこでは、古賀選対委員長の東国原宮崎県知事への出馬要請がもっぱらの話題となっていました。現職の知事が任期半ばで国政に転身されるというのは、そう簡単なことではないので、あのような表現になっているのだろうと思います。ただやはりここまでくると古賀選対委員長が行動されたようにいろいろな可能性を考えていかなければいけないのではないかと思います。

いろいろな議論はありますが、純粋に「選挙を勝てるか」という観点から、技術的に組み立てていくと、まださまざまな可能性があるのかなと思います。「骨太2009」もまとまりました。「骨太2006」(これは私の財務大臣時代にできたものです)は美しい言葉で言えば、きわめて野心的な性格のものでしたので、経済情勢等々の現状から見て、なかなか難しいものになってきていました。時代が一つ進んだのかな、ページがめくられたのかなという思いを、この「骨太2009」の議論の中で感じました。

新しい時代に対応した骨太を作ったわけですが、経済を救っていく、あるいは国民生活を守っていくという観点と、中長期的に見た財政のバランスをどうとって行くかという観点との、バランスの取れた議論をしていかなくてはいけないということも改めて感じました。

 
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2009年6月18日
 

昨日も党首討論がありました。いくつかの論点が議論になりましたが、相変わらず日本郵政の社長問題が取り上げられました。自分たちが政権をとったらすぐ誰々の首を取るとか、いやなかなか民間会社には発言がしにくいとか、そういうような議論がありました。

しかし、この郵政事業というのは明治以来の国民の財産です。それを民営化しようということで進み始めたわけです。これが、がたがたになってしまう、本当にわやになってしまうということになったら、一番損をするのは国民です。郵政の職員も動揺していると思われる今、本当にやって欲しいのは、どうしたら郵政事業をきちっと進めていくことができるのかという観点からの議論ではないかと私は思うのです。政治家の中にもいろいろな考え方があるのは事実です。しかし、昨日の討論を見ていると、あたかも政局のために利用しているような気がしてなりません。やはり国民の財産である郵政事業をどうやって前へ進めていくか、という議論をもっともっとやらなければいけないと私は思います。


いろいろなことがあり、党内でもいろいろな議論が起きてきています。私は、こういう大事なときには、きちっと団結をしていくことが一番大事だと思います。きちっとした団結がなければ、進むのも退くのも敵に侮られるだけだと思います。総理も先頭に立って頑張っていただかなければなりません。右往左往してはいけません。そしてまた何よりもやけくそになってはいけません。キチンと態勢を立て直して、どうするかということを、総理にド真剣に考えていただかなければならない。私はこのように思います。

 
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2009年6月11日
 

昨日は総理が環境に関してスピーチをされました。COP15にむけてのとりまとめまでには、まだいろいろな山があるだろうと思っています。

「マニュフェスト」「骨太の方針」も動き出してきました。選挙が近くなり、いろいろなことがあると、少しでも有利になるように、いろいろな考えが出てきます。しかし一番の基本は、「国民生活のいまの不安にどう応えていくのか」という骨格のしっかりしたものを打ち出すことだと、私は思っています。


こうして、だんだん整理が進んでいくと、日本郵政の社長問題については、党内にいろいろな議論がありますが、総理に高い見地から、きちっとご判断をいただかなくてはならないと思います。

これに関連して、内閣改造に触れたりする方もありますが、内閣改造というのは国民生活の課題にどう応えていくか、という視点からきちっと判断しなければいけないことであって、ちょっとごちゃごちゃしたことが起ってきたから、小手先で改造をやるようなことではいけないと私は思っています。ぜひとも総理には高い見地から思い切った判断をしていただきたいと思っています。 他党のことですから、口を挟むべきことではありませんが、あと一つ付け加えます。

民主党で西松問題に関してレポートが出ました。党がやることですから、ある意味での党派性が出るのはやむを得ないことだろうと思います。しかし、看過できないことは、ダミーということを知りつつ、あるいはダミーの構想を一緒になって作っておいて、あれだけの巨額な政治資金を受けるということ、これを違法ではないというような議論は少しおかしいのではないかと思います。一件落着みたいな気分になっていますが、これで忘れ去ってしまってはいけないと思います。

 
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2009年6月4日
 

5月25日発表の月例経済報告で、景気の基調判断が3年3ヶ月ぶりに少し上方修正されたことは前回に触れました。今年の3月ごろは釣瓶落としに落ちていた景気に、少しいい兆候も出てきているのです。これをなんとかいい方向につなげていくために頑張らなければなりません。


来週から「骨太2009」の議論に入ります。去年は政調会長として担当しましたが、なかなか去年も大変でした。しかし今年の作業はもっと厳しいのではないかと思います。こういう経済情勢の中で、国民に先への希望を持ってもらうようなことも織り込んでいかなくてはいけないだろうと思いますし、政府でやっている、「安心実現会議」の内容も織り込んでいかなければならないだろうと思います。


一番の問題は、「骨太2006」で掲げた、社会保障費の増加分を毎年2,200億円削減するという旗印をどうするかです。この旗印が相当ぼろぼろになってきているのは否めないところだと思います。


希望を持ってもらいながらどういう旗印にしていくのかを良く考えなければいけません。もちろん何らかの箍(たが)がなければ、これからの作業は大変だと思いますが、そのあたりを良く考えて、衆知を集めてやっていくことが一番大切なことと思っています。

 
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