宮沢政権のときに、党内から小沢一郎前民主党代表たちが造反したことにより内閣不信任案が通ったということがありました。私は16年前のあの日の衆議院本会議場の様子を今も鮮明に記憶しています。あれ以来の小沢氏の行動が日本の政治をよくすることに寄与したのか、むしろその悪しき部分を増幅し、そのことが西松事件にあらわれたのではないか、そのようなことを思いながら、昨日の党首討論を見ていました。
鳩山さんは、大変ふわっと「友愛」ということを言っておられます。「友愛」という言葉そのものには反対する理由も何もないのですが、麻生総理から、「今、国民が一番おかしいと思っていること(すなわち西松事件)にはっきり答えてもらいたい」と言っていただいたのは、非常に良かったと思います。
ただ、5月25日に発表の月例経済報告は3年3ヶ月ぶりに少し上方修正になり、明るい兆しも少しは出てきたとはいえ、雇用関係の数字などはまだまだ大変厳しいものがあります。予算をきちっと通して、経済対策をしっかり推し進めていくことが、今の国民の一番の関心事に答える所以ではないかと思います。鳩山さんのあのふわっとした「友愛」経済政策でどのように景気を良くしていけるのか、きちっと論詰していく必要があると思います。
もう一つの関心事は、北朝鮮の核実験及びミサイルの問題です。この問題に対して政治はどう答えていくのか。これもなかなか簡単な課題ではありません。日本だけでできることではありません。アメリカや中国、国際社会との連携が必要です。しかし、私が何より思いますのは、今、社民党を同伴者としている民主党に、果たして何ができるのかということです。小沢前党首の「第七艦隊」発言のことも含め、きちっと問題点を明らかにしていく必要があると思います。
昨日の党首討論を見て以上のようなことを感じました。このような議論を選挙区でも浸透させなければならないと考えています。
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